海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史 - 重松伸司 - ビジネス・実用書・無料試し読みなら、電子書籍・コミックストア ブックライブ

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有史以来、アルメニアは次々と勃興する帝国のはざまで侵略を受け、「ディアスポラ(離散)」という運命に晒されてきた。 離散したアルメニア人たちは、近世のユーラシア大陸では「陸の巡回商人」として活躍していたが、近代になると「海の商人」に変貌し、インド・東南アジアを経て、香港や上海、日本にまで到来していたことが調査により明らかになった。 彼らは各地でどのようにコミュニティを築き、いかに生き抜いてきたのか――。 インド、マレーシアなどでの資料収集、墓碑調査、インタヴューをもとに、アルメニア商人たちの姿をアジア交易の視点から鮮やかに描き出す。

1580年にユーラシアのジュルファ市がオスマントルコにより陥落、廃棄され、イスファハンに強制移住、1622年にホルムズがポルトガルからサファヴィー朝にうおって奪還されたのを機に本格的に交易路を海に移す。1688年にはイギリス東インド会社と手を結ぶが、英蘭西葡と現地との間で、家族単位でニッチ的な交易主体としてインド洋全域に広がり、開国後の日本にもその名を残している。 後半は具体的な家族や会社にフォーカスして具体的な動きを追う。 17世紀から20世紀まで、歴史の表舞台に出ないが、交易の重要な結節点として活躍するアルメニア人の存在。

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